ロシア外交官追放に思う

日本もロシアの外交官を国外追放しました。欧米に倣ったものと思います。私は全てのロシア外交官の追放に反対です。それは外交と言う言葉での解決をなくす行為になると思われるからです。ロシア国民すべてを否定する行為にもつながるものと思われます。ロシア人はロシア国内ばかりではなく周りの国にも、日本国内にもいます。日本は幸いにも自由意志の国です。プーチン大統領に反対の意見も、賛成の意見も言えます。それらの意見に批評、非難は結構ですが、存在を否定してはいけないように思います。また経済活動を制限するのは仕方がないとしても、撤退は無いように思います。経済活動はそこに暮らす住民との約束事のように思います。私の会社が無くなれば、私の会社の製品が無くなれば困る人たちが出てきます。それは私の会社も困るようになります。国会議員の中にロシアに制裁をするべきだ、ロシアとの経済取引を止めるべきだ、ガス権益から撤退するべきだ、など勇ましい言葉が出てきますが、一時的な感情に左右されるべきではないと思います。経済は悪魔とも、妖精とも取引をするものです。昔アフリカで文房具を打っている企業をTVで見ました。貧しい国のようでした。日本製のボールペンは優秀です。インクが最後まで出ます。外国製では途中までとか上向きになると出ないとかありますが、日本のペン、ノートは大丈夫です。しかしながら少々高い。それでも頑張って売り歩いていました。そこには商売だけではなく日本製、日本人としての誇りがあるように感じられます。良いものを相手の身になって考える、日本人の勤勉さかも知れません、独りよがりかもしれません。プーチン大統領が何を思っているのかは解りませんが、日本は外国勢の思惑に惑わされず、思考するべきだと思います。EU諸国は周りがロシアに制裁を加えることで賛成しています。日本はG7の中に入っており、ロシアに制裁を加えていますが、周りの国々はロシアを傍観しているようです。地理的状況、経済活動の違いをハッキリ認識しておくべきです。アメリカ一辺倒の政策には気を付けるべきです。アメリカだから出来る事であって、日本にはまねできないこともあります。資本主義の到達点は無国境だと思います。国境なき医師団なるものが在りますが、国境なき経済活動の自由だと思います。プーチン大統領にしろゼレンスキー大統領にしろ、また習近平国家主席でも、そのことの意味を理解していないように思います。昔、習った歴史ですが、アレキサンダー大王というギリシャの闘将がいました。外国遠征をして外敵をやっつけ、領土を拡大しました。しかしそれが一番の解決策だとは思えず、民族融合が大事だと思いました。それぞれの国にはそれぞれの立場があり、主張ばかりしていても仕方がありません。一時的な独裁者に振り回されず、その国の民族を理解することが大事だと思います。それにしても21世紀に人間の本質、どう猛さを見るとは思いもしませんでした。報道の自由は報道の規制にも、制限にもなり得るようです。もっとロシア国民に最新の情報を提供する道は無いものだろうか。