岸田総理に思う

岸田内閣の政治手腕はまだまだ読めない所が在ります。10万円給付を公明党のごり押しで決定したかと思うと、その給付に係る一千億円もの費用に反発が出るや、現金でも可能にすると言い出しました。どちらが本心であろうか。新型コロナの変異株に対して海外からの入国をいち早く禁止しました。余りにも速い対応に航空各社は戸惑いを見せ、日本人帰国者に疑念を持たせ反発を買いました。その後直ぐに日本人は対象外とし、隔離政策に変更しましたが、一貫性のなさ、短絡的な思考が顕になりました。これも公明党が絡んでいます。公明党は与党内での調整を経ずに物事を決めているのであろうか。外国人の入国を禁止している国は先進国では日本ぐらいのものです。果たしてこれで世界に羽ばたけるのであろうか。日本ではコロナ感染者はわずかなものです。オミクロン株によって感染者が増えるのを危惧するあまり、国内の反発、対応のまずさを指摘されるのを嫌がるあまり、やり過ぎではないだろうか。その為経済を復活させようにもできないでいる状態を作り出しています。岸田内閣自体が、自民党内の派閥統廃合を画策している雰囲気を持っていると思います。その調整時間かも知れません。石油備蓄の油を放出することに関して、マスコミは効果がない、わずかなものだ、と更なる値上がりを指摘しましたが残念ながら今はそうなっていません。あれからOPECは増産をしています。アメリカ外交はどうやらブラフ合戦を展開しているようです。全ての面でバイデンさんはブラフ合戦をやるつもりのように見受けられます。中国ロシアと喧嘩をするかと思いきや話し合いも厭わない。したたかと言えば言えますが、何かを成すと言うものではないように感じます。アメリカはオリンピックに政治家を送らないと言っています。日本ではこれを踏み絵のように感じている政治家もいるようですが、これに従う必要はありません。中国に問題が在れば直接言えばよいし、オリンピックを介しての間接的な態度はかえって中国の反感を引き起こすだけで何の効果もありません。アメリカも尻尾を振る国々を見極めているでしょうが、そこに信頼、尊敬の念はありません。日本人個人は意外と独立精神にあふれていると思います。そして協調、妥協の感覚を持っていると思います。協調するあまり、言いなりになってしまう事が在ります。いじめを起こす側、起こされる側。それを解決する側、解決される側。それぞれの立場で同調性が求められ複雑化していくように感じます。外交には協調性はあっても同調性が在ってはいけません。イソップの蝙蝠になってはいけないと思います。さて岸田内閣は他派閥を牽制するため、大臣に適材適所の役割分担ができていません。外交は一番難しい局面が訪れています。ブラフを仕掛けるアメリカ。独裁を良しとする中国。互いの民主主義を言い合う姿は、ののしりあいながら互いのキリストに願いを言っているように見えます。岸田総理は国内の意見を聞くと言っていますが、誰も意見を言いに行っているふうには見えません。また誰の意見も聞いているようには思えません。なんとなく立憲民主党のようにさえ思えます。独裁的な決定を嫌がるあまり、みんなの意見を聞く、みんなの合意を取り付ける。赤信号みんなで渡れば怖くない、のように見受けられます。民主主義とは民意を反映させる事が大切です。国民が望んだ政策をする事が大事です。それを実行するために一票を投じて議員を選びます。しかし決して国民の言いなりの政治をする為に民主主義があるわけではありません。中国ロシアを独裁的としていますが、自由主義国家でさえも独裁的な傾向が顕著になってきています。立憲民主党が何故政権を取ることができないか。独裁的な決定ができないからだと思います。岸田内閣が何故一貫性が無いように見えるのか。独裁的な決定をしないからだと思います。国民の民意に基づいて、国民の一票によって選ばれた議員による、国民の将来のために政治をして欲しい。依存的な独裁が良くないのは誰でもわかる事です。しかし決定するという事は独裁的な覚悟が必要です。覚悟亡き者は尊敬も信頼もないものと思います。