呑気な東芝

戦後GHQは日本の財閥を解体しました。戦争を支援したのがこれらの財閥だと判断したからです。今も名前があります。しかし日本が世界に互して行くには企業共同体的な組織が必要です。日本の政治風土を古より見てみると共同体的な運営をしてきたのが分かります。天皇を中心としながらも実際は話し合いで物事を進めて来たとおもいます。武士の世になっても頭領が全てを決めるのでは無く謀議によって決定を見るようになります。日本は独裁者を好まないとおもいます。しかし技術職においては一匹狼は以外と好まれます。独裁者は嫌いだが、独想者は好きだと思います。テレビに出て来る社長さんで独想的なソフトバンク、日産などは好まれているのではないかと思います。西武の堤さんを知っているでしょうか?不思議な会社でした。子会社と思われる会社が本社で、本社と思われる会社が子会社でした。一つの会社運営方針だったと思います。東芝問題が話題になっていますが、私は東芝財閥解体のように各部門ごとに解体するのがよいとおもいます。三菱とゆう会社があります。三菱重工、造船、電機、自動車、銀行、三菱と言う名を冠してその他多くあります。繋がりが濃い所、薄い所、不振な所、儲かっている所と様々ですが、それぞれが独想性を発揮しているように思います。この三菱がもし一つになって総合会社となった場合いま以上の成績を残せると思いますか。私は意見集約が出来ないと思います。今回の東芝のように他の部門の事は知らないし、知りたくないし、むしろ口出ししないし、口出しして欲しくないと思うでしょう。東芝本社の解体を視野に入れ、各部門が独立し、優秀な部門が資金を調達し不振な部門の株式を保有する様にする。採算が危うい部門は合併等を行う。公的資金注入の話が出ていますが、日本国内だけですむ話ならばそれで仕方がないかもしれませんが、アメリカ企業が絡んでいるので、簡単にはいかないでしょう。アメリカの子会社だけを破産させて日本の本社は安泰など受け入れられるはずがありません。何を今更そんなのんきなことを言っているのでしょうか。裁判沙汰になるのが落ちです。会社には人を相手にして利益を上げる場合と書類を相手にしてする場合があります。一流企業になると右から左へ書類を動かすだけで儲かっている所があります。そういう仕事に慣れると汗水流して働くのがばからしくなるし、相手のことを何ともおもわなくなります。大学と同じで一流企業に入るまでは頑張るが入った後は当然の権利と高賃金を要求し、それが当たり前だと思いいだきます。狭い会社内の競争に勝ち抜いた物は時として傲慢になり、独裁者となります。表向きは柔和でも、書類のごとく人を眺め、権力をふりかざします。従業員から嫌われます。東芝は大会社です。日本にとってとても大事な会社です。ですが、護ろうとするあまりするべき事をないがしろにしてはいけません。他にも大会社ゆえに公的資金注入が行われました。しかしその会社、公共団体は国民のお金を頂いているという自覚が無いように私にはおもわれます。赤字から黒字に転換して税金を納めているから良いでは無いかと思われるかもしれませんが、大会社だから公的資金を貰えたなら、大会社なるものの姿勢を示して欲しいとおもいます。税金を納めるだけで恩を返したと思っていないでしょうか。国のお金が入った企業、団体が今までどの位か。どの位の会社が社会貢献活動をしているのか私は知りたい。