益虫と害虫

畑の草むしりをすると色々な生き物が出てきます。ミミズなど益虫は良いとしても、カメムシなどの害虫は困ります。落ち葉の下からムカデが出てくるとどうしようかな、と思います。子供の頃ムカデを蹴って足を噛まれたことがあり、また噛まれないよう殺そうか、この一匹を殺しても仕方がない、とか思ってしまいます。百姓さんなどはマムシがでたら噛まれないよう殺そうとするそうです。誰か他の人が噛まれないようにという趣旨だと思います。子供の頃は生き物を何の考えも無く殺したり遊び道具にしていましたが、年を取ると今害が無いなら殺す必要はないな、と思うようになりました。ゴキブリでさえ、まあいいか、と思うこの頃です。ゴキブリは一匹見つかると隠れたところにその何倍も居り一年たつと数倍になると言われますが、本当でしょうか。倍々ゲームのようにはならないと思うのですが。家中がゴキブリだらけには今はなっていません。話は変わりますが、仕事体系でいうと昭和の頃は日曜日だけが休みでした。夫が会社に出て妻は家事、またパートで短い時間働くのが普通だったと思います。学校も日曜日だけが休みで土曜日は半日でした。今は週休2日が多くなってきているようです。それだけ休みがあると暮らしは良くなっているのだろうと思いきや、全く逆になっているように思えます。休みのために5日を必死に働かなければならないようです。子供も同じで休みでは無くかえって勉強の塾、スポーツの塾、遊びの塾等忙しいようです。過労死問題がありました。真面目な頭の良い社員ほど、陥りやすいのではと思います。一つ一つの仕事はたいしたことでは無くても、それが積み重なり、そして一つ歯車が狂うと自分で補おうと頑張りすぎる面があるのではないのかとおもいます。やろうとすればできる事であるし、やってしまいがちです。勿論会社の体質が一番の原因です。そして部下を分かろうとしない育てようとしない上司の問題です。ピラミッド型で育ってきたものはその型から外れることに抵抗があり、一旦ダメの烙印を押されたら立ち直れないのではないかと思います。これは上司も同じで常に下を監督しなければ気の落ち着く暇が無いのでしょう。昔は上司は尊敬の対象の一人でしたが今はどうでしょうか。ただの管理人に成り下がってはいないでしょうか。いま、生活に余裕を持って生きていると思っている若者がどれほど居るのでしょうか。家事労働を軽減する機械は沢山有ります。その余った時間は余裕の時間を生んでいるでしょうか。休暇はどうでしょうか。増えた賃金水準は豊かにしてくれているでしょうか。疑問符ですが、私はいいえ、と思います。会社はもっと社員教育費を増やすべきだと思います。新人は間違いを犯して当たり前です。それを非難ばかりをして、面倒を見ない上司が増えています。間違いを犯さない部下が良い部下であると勘違いをしているようです。上昇志向は間違い勘違いから生まれるものです。平穏無事は年寄りになってからでも遅くはありません。国も教育費の損金扱いを増やすべきだと思います。昔は企業は新人にきちんとした社員教育を行ってきたと思います。会社員になったら学校時代とは全然違う、見違えたと言われたものです。行動、言葉遣い、態度など変わったものです。外面だけで無く内面にも変化があったからこそだと思います。国会の審議も余裕が無いように私には見えます。時間も変更点も。国際基準にそうようにしているつもりが、その国際基準の方から疑問符が出される始末です。歴史的には治安維持法に似てきているのでは。安倍さんが悪いというつもりは無いのですが、回りのものの忖度が強すぎるのでは、と思わざるを得ません。長いものには巻かれろ、嵐が過ぎ去るまで待て、かもしれません。余裕が無い、ピラミッドから落ちたくないと言うのが本当のところではと思います。益虫はいいが害虫は殺せの態度では?害虫は当のものには害でも別な見方をすれば必要なものです。ムカデが居なくなったらゴキブリが増えます。私の家には色々な虫が居ます。