広島原爆の日

今日は広島に原爆が投下された日です。慎んでご冥福をお祈りいたします。私は原爆のことが日本にとって大惨事だと昔は、若い頃は思っていました。夏休みになり八月になると地方テレビでは放送しない日が無いくらいやっていますし、原水爆の実験、原爆の被害者のこと、原爆遺構、学生の署名活動、など少なくとも月に一度は放送するし多くなると一週間に一度は何かしら関連がある話題を放送しています。しかし県外に出るとそういうことは無いのだと後から知りました。以前東北震災について書きましたが、当の県は大惨事だと思っていても時間がたつにつれそれほどでもないものになっていくのだな、と思います。こっちが思うほど相手は思っていない、まるで片思いのような感覚かもしれません。なにも原爆だけで無く公害問題、薬害、震災被害なども時がたてば同じような事が起きていると思います。いつまでも忘れないことが良いこととは思いませんが今日だけは戦争と併せて思いをあらたにしたいと思います。惨事にはいろいろな被害者が居ます。その多くが今も苦しみをかかえ、その人だけで無く子、孫親戚にも影響が有ります。隠れた差別もその一つです。私などは原爆によるケロイドの皮膚を見ると顔を背けたくなります。また原爆のことを何度も聞かされると聞きたくなくなります。どうでしょうか。これは悪いことでしょうか、当たり前の反応でしょうか。残念ながら私は人が出来ていないので、こういう反応が起こってしまいますが、少なくとも拒否だけはしないつもりです。これから先も色々な大惨事が起こると思いますが、祈念し、忘れ、思い出しを繰り返しながら人生の機微
を見ていきたいと思っています。