言い訳から見えること

最近は言い訳が多い報道が目につきます。上手い言い訳を指南してくれる本でも出したら売れるだろうと思います。データ改ざんなど大企業の一部の雇用者が独断で改ざんするなどあり得ない話を堂々と発表しています。仮にそうであっても上部役職者はその責任を負うべきだと思います。忙しいからと言う理由は以前聞いたものです。新幹線にしても重大な話をしているのに聞きそびれた、など全くあり得ない話で、技術担当者が点検したいと言ったのに色々言って放置したとしか思えない。また誰に権原があるのか判らない状態で技術者を新幹線に乗せても意味が無い。技術者を信用していないか、自分の保身かのどちらかだろう。列車の到着時間が15秒以内などと誇っていても、それが足かせになって事故を起こしたことを忘れてしまっている。何もそう過密列車を走らせる事は無いのでは無いのかと田舎に住む私は思います。思い切って列車の到着の間隔を開けてはどうでしょうか。人が多すぎて運べないなどあるかも知れませんが、ある面日本人の癖なのか望む人がいるならそれに応えようと、し過ぎているとおもいます。出勤者は7時から8時の列車に乗らなければならないという決まりはなく別に5時の列車に乗って通勤してもよいと思います。朝が早いは言い訳でしかなく、会社に着いたら仕事をしても良く、勉強をしても良いのではないかと思います。早く出れば早く帰れるシステムを作れば良いことで、出来る出来ないは言い訳のように私には思えます。もちろん個人対個人、個人対会社、個人対相手があることでいつもいつも上手くいくとは限りませんが、基本をどこに置いて置くかで気持ちが違うと思います。技術者が悪いように一部言っているようですが、技術者に止める権限を与えず列車に乗せた者、指令所の者にまづ第一の責任があると思うのですが。ところで不良製品の歩留まりをいくら、と目標を立てても上手くいかない場合もあります。それこそが技術者のカイゼンが要求される場面ではないでしょうか。自動車が年間何万台生産されるか分かりませんが、規格の最低ラインを通った部品が偶然にも集まった車が出来上がることもあり得ます。それはジャンボ宝くじの1等当選よりあり得ないかも知れません。しかしその事に考えが及ぶかどうかによって部品を見る目も違ってくると思います。技術者のプライドを再確認する必要性があると思います。ガソリンスタンドの店員も昔はある意味不適切なところを指摘してくれましたが、今は先に売ろうという行動が目につきあまり信用できません。店員の入れ替わりが激しく自分より素人の者が増えた気がします。会社での教育が十分でなく、この者を育てようという気も無いように見えます。大企業の談合については確信犯で厳しい処罰が求められます。大企業だから、という訳の分からない理由があるのかも知れませんが、結局は自分の所さえ良ければ良い、ということに落ち着く気がします。大所帯ゆえの悩みがあるかも知れませんが、常に利益を出さなければならない足かせがあるにしても法律違反はダメで、利益が出ない仕事もあると思わなければいけません。また会社も従業員も賃金など厳しい現実を認識する必要が有ると思います。ボーナスが上がったなどと浮かれている場合ではないと思います。バブル政権による今は一時の好況だと思っていた方がよいと思います。環境が人を育てると私は思います。大企業に入って何も仕事が出来ないのに、初ボーナスで数十万ものお金を手にすると、初めは驚き感謝しますが次第にそれが当たり前になり、減りでもしたら怒り出す様になります。企業にとってはある意味よい社員で使いやすいでしょう。個人主義が言われて大分立ちますが企業は家族主義、全体主義体制です。日本はその中でも個人の個の部分を大切にしてきたと思っているのですが、今はその部分さえ許されなくなってきています。その許されないところで、犯罪が起こっているように思います。個人主義と言いつつ許されない利己主義を抑圧されて犯罪を犯す。個人の問題、他社の問題と言いつつ会社全体主義のもと社員個人、関連会社に責任を負わせる。こういう訳の分からないトップダウン、誰が決めているのか判らない全体の総意、無責任な追随がまかり通っていると、例えば戦争が起きるといつの間にか戦争当事者になっていた、となりかねない気がします。私は個人主義を言うならもっとプライドを持てと言いたい。