絆に思う1

ナルトという主人公の漫画が有ります。そこのテーマの一つに絆というものがあります。最近この絆と言う言葉を耳にすることも多いかと思います。互いの繋がりを大切にしていこうと言うことかと思います。袖すり合うも多生の縁かも知れません。しかし私が感ずるのは、知った人同士は仲間内は互いに助け合いましょう、知らない人はそれなりに付き合いましょう、のように思われます。自分と身内は大切にして、それ以外はそのままにしておこう、のように思われます。絆が全ての人達に繋がっていかないように感じられます。それはそれで良いのかも知れませんが、狭い、独りよがりのように思います。安倍さんは外交手腕は一流のようです。日本はアメリカロシア中国など大国の思惑に翻弄されていますが、今のところたいした失点も無くやり過ごしています。安倍さんが上手く立ち回っているお陰かも知れません。しかし国内では性急すぎる政策運営のため野党のみならず与党の中からも疑問視されてきているようです。何もまだ詳細が描かれていないのに表題だけで政策を通そうとしています。外国人労働者受け入れにしても日本の国内事情だけで事を進めているようです。オーストラリアが夏に労働者を受け入れるのを拡大したようです。労働して勉強も出来るようです。日本からも一万人ほど行くそうです。日本人にとって英語が出来るようになるのは大事なことかも知れませんが、若者が一万人流失していることを思えば、労働に対してもう少し日本国内でも考える余地があるのでは無いでしょうか。小学校中学校では職場体験なるものが有りますが、若者にも職場体験の時間があっても良いのでは無いかと思います。社会に出て働いたことも無い、アルバイトも無い、者が社会人になって現実と理想のギャップにうろたえるものが多くいるように思います。そこで挫折するものもいます。そのとき絆と呼べる関係はどうなっているのでしょうか。弱者を食い物にする絆、上下関係を持たせる絆のように思われます。利害関係が無ければ他人のように振る舞い、何の関係も生み出そうとしない関係のように思います。袖以上にすりあわせても下手をすれば文句を言われる関係では無いでしょうか。老人を欺し、若者をこき使う、しかもそれを平気で行えるようになってきてはいないでしょうか。外国人労働者にそういう絆を求めてはいけないと思います。確かに外国での常識は労働に対する対価を払えば何も問題はないかもしれませんが、日本はそれでいいのでしょうか。日本に対する外国の人達の思いはどうでしょうか。尊敬される日本であって欲しいと思います。アメリカが何故イランを制裁するのかよく分かりません。過去の歴史で資本主義を否定するかのようなことを行ったのは事実ですが、それ以上のものがあるように思えます。他人の利益は自分の不利益のように感じる輩がいるように思います。何かしらの火種を抱えさせておけば、勢力がそがれるはずだ、などと思うものがいるようにさえ思います。仲間内の絆、利害関係の絆を強調しているように思います。胸襟を開く絆は何処にも見つけられないように思います。ほかの人がしているのだから、自分もして何が悪い、と羅生門ふうなとらえ方を日本人はして欲しくありません。新たな関係を構築するような絆を作っていって欲しいと思います。