児童虐待に思う2

NHK児童虐待のことを討論していました。各方面からの有識者が意見を述べていました。色々な意見が出ていました。要するに緊急性を認めているかどうかの立場の違いが分かりました。その中で知ったのですが、児童相談員は地方公務員がなる、というものです。二、三年で部所を変わる職員が担当するというものです。政府は人員を増やすそうですがそれでは何も解決しないように感じました。ある方がプロフェッショナルな組織運営を考えても良いのでは無いかと言っておられました。私は児童相談員というのは専門職にすべきだと思います。また警察との連携を強調される方もいました。児童に対して色々な問題が発生しているのに警察への連絡がないというものです。それに対して警察権力の介入はその後の家庭構成を崩壊しかねない、というものでした。私は警察組織の中にも児童相談部所のようなものを設けるべきでは無いのかとも思います。警察は民事不介入が原則ですが、命を落とす子供が居ることを考えますと何らかの方策が必要に思います。国際機関から子供に対する懲戒権を改めるように言ってきているということです。昔々は日本人は子供を教育するのに言葉で諭していた、と何かに書いてありました。今は躾けと称して叩きます。叩くことが全て良くないとは思いませんが、本人の自覚を促すように躾けなければ何もならないと思います。子供に暴力をもって躾けることは世界的に否定されてきています。では言葉で諭すようにしているでしょうか。家庭が核家族化してきて親の言うことは聞くが、隣の人の意見は聞かないようになっていないだろうか。大阪のおじさんおばさんのように誰にでも意見を言い、それを聞く耳を持って子供は勿論のこと、親も聞くだろうか。個人主義なるモノがはびこって、自分達の家庭問題に口を挟まれることを良しとしないようになっていないだろうか。警察権力の介入は迷惑だと、暴力を振るう親も児童を守る立場の人もどこか権力の行使をいやがっていないだろうか。私は思うのですが、子供の命がなくなっている現状を思うと、警察への連絡は必要だと思います。特に病院からの通報の場合は重要だと思います。日本の家庭が個々に分割されて、各個人の権利が尊重されるのを認めるのであれば、その対極として子供を育てる義務を負わせるべきで、警察権力の介入もやむを得ないと思います。勿論最初から犯罪者扱いはやめるべきです。段階を踏んだ介入、他の組織と協力しての介入があってしかるべきだと思います。色々な立場の方がそれぞれの意見を述べておられました。児童虐待に対する対応の多さを改めて考えさせられました。意見がかみ合わないところもあるようですが、何も纏める必要はないと思います。違いをぶつけ合うのが討論だとおもいます。視聴者に考えさせるのも有りだと思います。